【10月31日 AFP】30日に行われた16F1第19戦のメキシコGP(Mexican Grand Prix 2016)決勝で、フェラーリ(Ferrari)のセバスチャン・ベッテル(Sebastian Vettel)の怒りを買ったレッドブル(Red Bull)のマックス・フェルスタッペン(Max Verstappen)が、驚くような反撃のコメントを発している。

 レースはメルセデスAMG(Mercedes AMG)のルイス・ハミルトン(Lewis Hamilton)がチームメートのニコ・ロズベルグ(Nico Rosberg)を抑えてキャリア51勝目を挙げ、年間優勝に望みをつないだが、フェラーリとレッドブルの衝突のおかげで、祝福ムードはほとんど吹っ飛んでしまった。

 きっかけは、フェルスタッペンがタイヤをロックしてターン1を避け、コースを外れてショートカットしたにもかかわらず、後ろのベッテルにポジションを譲らなかったことだった。

 これに対して、ベッテルはチームラジオで「あいつはポジションを譲るべきだ」と激怒。ベッテルの怒りはレースディレクターのチャーリー・ホワイティング(Charlie Whiting)氏にまでおよび、「チャーリーにメッセージだ。くたばれ。マジでくたばれ」と暴言を浴びせていた。

 これには、フェラーリのウリツィオ・アリバベーネ(Maurizio Arrivabene)代表もさすがにベッテルをたしなめ、「セバスチャン、落ち着け。主催者が調査中だ。フェアじゃないのはわかってるが、とにかく落ち着け。今はレースに集中して、あとで話そう」と呼びかけている。

 その後、フェルスタッペンは3番手でフィニッシュし、メルセデスの2人とともに表彰選手の控室にも入っていたが、大会スチュワードから5秒のペナルティーを科されて降格となった。ベッテルがチームスタッフに付き添われて入室すると、フェルスタッペンはその場を去り、拳が飛び交うような事態にはならなかった。

 ところが19歳のフェルスタッペンはレース後、きちんとした言葉遣いを学ぶためにベッテルは「学校からやり直した方がいい」と話している。

「1周目で起こったこととほとんど同じだよ。あのときはハミルトンがコースを外れて大きなアドバンテージを得た。それにニコも僕と接触してコースを外れた。ニコにペナルティーを科さなかったんなら、レース終盤の僕のあれもペナルティーじゃない」

「僕はあれで有利になんかなってない。あの後も僕が前にいて、差は変わってなかったんだから、ばかげた話だ。向こうはポジションを譲るべきだと思ってたみたいだけど、僕は彼の後ろにいたわけじゃないし、ベストを尽くしただけだ」

「映像も見たけど、少なくとも僕はあんなふうにはならない。彼の行動はばかげているよ。無線で叫んで、一体何回、汚い言葉を使ったか。彼とは後で話すよ。あの振る舞いはばかげているから。あの瞬間の彼は、フラストレーションの塊だった」

 レース終了から3時間後、ベッテルはブレーキ中に進路を変更することを禁じるルールに違反してレッドブルのダニエル・リカルド(Daniel Ricciardo)をブロックしたと判断されて、スチュワードから10秒のペナルティーを科された。この結果、3位にリカルド、4位にフェルスタッペン、5位にベッテルと順位が変更された。(c)AFP