【10月25日 AFP】仏大統領選への立候補を目指している保守派のジャンフランソワ・コペ(Jean-Francois Cope)氏が24日、フランスで好まれているチョコレートが入ったパン「パン・オ・ショコラ」の価格について実勢よりも大幅に安い金額を口にしたため、現代のマリー・アントワネット(Marie Antoinette)と話題になっている。

 フランスのテレビ局ヨーロッパ1(Europe 1)の視聴者にパン・オ・ショコラの値段について質問されたコペ氏は「よく分からない。10~15サンチームくらいのはずだ」と答えた。実際はその約10倍の値段で売られている。

 同氏の発言は、国民の食べるパンがないと知らされた18世紀のフランス最後の王妃マリー・アントワネットが、深刻な飢饉(ききん)のことを知らずに言い放った「ケーキを食べさせればいいじゃない」という後世に残る言葉に重なる。

 コペ氏は「カロリーに気を使わなければいけないため、(パン・オ・ショコラを)頻繁には買っていないことは認める」と述べた。ツイッター(Twitter)では今回の発言をあざ笑う書き込みが相次いだ。

 コペ氏は、来年行われる仏大統領選の保守派の公認候補に指名されることを目指している7人のうちの1人。(c)AFP