【10月23日 AFP】16-17イタリア・セリエAは22日、第9節の試合が行われ、ACミラン(AC Milan)はマヌエル・ロカテッリ(Manuel Locatelli)が決勝点を挙げ、ユベントス(Juventus)に1-0で勝利。ロカテッリは試合後、名手ジャンルイジ・ブッフォン(Gianluigi Buffon)の牙城を破り、王者ユベントスからゴールを決めたことが信じられない様子だった。

 ロカテッリは伊スカイ・スポーツ(Sky Sport Italia)に対し、「まだ信じられない気分だよ。家族と友人の顔を見たらちょっと泣いてしまうかもしれない」と興奮気味に話した。

 まだ粗削りながら、ヴィンチェンツォ・モンテッラ(Vincenzo Montella)監督に才能を見いだされ、出場機会を増やしている18歳のロカテッリは、サッスオーロ(US Sassuolo)に4-3で勝利した試合でも同点に追いつく得点を記録し、感極まって喜びの涙を流していた。

 そしてこの日は、試合を通じてユベントスに主導権を握られながらも、シーズンベストゴールの候補に挙がってもおかしくない見事なシュートを決め、本拠地サン・シーロ・スタジアム(San Siro stadium)に集まった満員のファンを魅了した。

 ロカテッリは後半20分、スソ(Suso)のパスを走り込みながら受け、ワントラップから思い切り右足を振りぬくと、強烈なシュートはブッフォンの手をはじき、クロスバーに当たってゴールの内側に吸い込まれた。

「どんなプレーをしたのか自分でもよくわからないけれど、世界最高のキーパーから得点を奪うことができた。ボールを見て、シュートを打って、そしてゴールが決まった瞬間を見ていたらみんなが喜び始めた。それで家族の元へ走った」

 今回も手荒い祝福を受けたロカテッリは、前回のような涙こそほとんど見せなかったものの、「僕は感情を抑えられるタイプではない。思ったものをそのまま出したいし、それが合っているんだ。地に足をつけるのは、忘れないようにしないとと思ってるけどね」と話している。

 ミランはこれでASローマ(AS Roma)を抜き、ユベントスと勝ち点2差の暫定2位に浮上した。一方のユベントスは、インテル(Inter Milan)に1-2で敗れ、今季初黒星を喫した1か月前の試合に続き、またしてもサン・シーロで苦杯をなめている。(c)AFP