【10月7日 AFP】2018年サッカーW杯ロシア大会(2018 World Cup)アジア最終予選は6日、各地で行われ、グループBの日本は後半ロスタイム5分に途中出場の山口蛍(Hotaru Yamaguchi)が決勝点を挙げて、2-1でイラクに勝利した。

 日本はホームの埼玉スタジアム2002(Saitama Stadium 2002)で引き分けの失態を演じるかに見えたが、試合終了間際にFKのこぼれ球を山口がイラクのゴールに突き刺した。

 辞任を求める声が強まり、選手からの不満が募っていると報じられていたヴァイッド・ハリルホジッチ(Vahid Halilhodzic)監督は、今予選3試合目で2勝目を挙げて胸をなで下ろした。

 同日の試合でサウジアラビアとオーストラリアが2-2で引き分けたため、日本は両国との勝ち点差を1に縮め、6大会連続のW杯出場に望みをつないだ。

 ドイツ・ブンデスリーガ1部のボルシア・ドルトムント(Borussia Dortmund)に所属する香川真司(Shinji Kagawa)がベンチで見つめる中、序盤から試合を支配した日本は、決定的なチャンスはなかなか作れなかったものの、前半26分に清武弘嗣(Hiroshi Kiyotake)のクロスに原口元気(Genki Haraguchi)がうまく合わせて先制点を挙げた。

 その直後に日本は、イタリア・セリエAのACミラン(AC Milan)でプレーする本田圭佑(Keisuke Honda)が決定機を迎えたが、シュートはイラクのGKモハメド・ハミード(Mohammed Hameed)の正面に飛び、リードを広げることはできなかった。

 前半ロスタイムにイラクは、アラー・アブドゥルゼフラ(Alaa Abdul-Zahra)がチャンスを迎えたが、シュートは日本のGK西川周作(Shusaku Nishikawa)に阻まれた。

 すると後半15分にイラクは、アハメド・ヤシーン(Ahmed Yaseen)のFKにサード・アブドゥルアミール(Saad Abdul-Amir)が頭で合わせて日本を震撼させた。

 勝ち点1では満足できないイラクはその後、FWを投入するなど勝利を目指したが、日本は後半35分に本田がヘディングで決定機を迎えるなどチャンスを作った。すると、ロスタイムには清武のFKのこぼれ球を後半22分からピッチに立った山口がイラクゴールに突き刺し、スタジアムは歓喜に包まれた。

 最終予選は各グループ上位2チームが本大会出場となり、3位はプレーオフに回ることとなる。(c)AFP