【10月5日 AFP】国連のスティーブン・オブライアン(Stephen O'Brien)緊急援助調整官(人道問題担当国連事務次長)は4日、昨年8月以来となるイエメン訪問を終えて記者会見し、1年半に及ぶ紛争で子どもたちが栄養失調に苦しんでいる様子は「極めて衝撃的」だと述べた。

 2日間の訪問日程を終えたオブライアン氏は首都サヌア(Sanaa)で記者会見し、紅海(Red Sea)沿岸の都市ホデイダ(Hodeida)の病院で「栄養失調の、非常に体の小さな子どもたち」の姿を目にしたと述べた。

「あれほど重度の栄養失調を目にするのは、当然ながら極めて衝撃的だ」と述べたオブライアン氏は、イエメンの「非常に深刻な」食糧不足に対処している各援助機関の活動を高く評価しつつ、「さらなる行動が必要だ。イエメンにおける大規模な食糧不足を解決するためにできることはすべてしなくてはいけない」と述べた。

 国連児童基金(ユニセフ、UNICEF)によると、イエメンでは300万人近くが緊急の食糧支援を必要としており、栄養失調の子ども150万人のうち37万人が免疫系の機能低下につながる非常に深刻な状態だという。(c)AFP