【9月29日 AFP】ペルー南部クスコ(Cusco)県を流れるビルカノタ(Vilcanota)川で、岸辺を清掃していた作業員らが偶然、古代インカ(Inca)帝国の祭壇とみられる遺物を発見した。ペルー文化省が28日、発表した。

 川岸で見つかったのは祭壇全体の35%ほどに相当する部分で、重さ約20トン、幅2.5メートル、高さ1メートル。ずっしりとした石造りで、詳細な模様が彫られている。紀元前1500~1200年に造られたとみられる。

 この祭壇は、4年前に行われた一帯の道路工事で永久に失われてしまったと考えられていた。

 クスコ県文化当局は、この祭壇を遺跡観光の村オリャンタイタンボ(Ollantaytambo)の中央広場に移設する考えを示している。オリャンタイタンボはインカ帝国の城塞都市マチュピチュ(Machu Picchu)に次ぐ人気観光地となっている。(c)AFP