【9月28日 AFP】米反ドーピング機関(USADA)は27日、陸上・男子短距離のトレル・キモンズ(Trell Kimmons、米国)が禁止薬物として指定される興奮剤に陽性反応を示したとして、同選手に2年間の出場停止処分を科したことを発表した。

 キモンズは、今年3月に米オレゴン(Oregon)州ポートランド(Portland)で行われた全米室内選手権(US Track and Field Indoor Championships)のドーピング検査で陽性反応を示した。

 キモンズは、2012年ロンドン五輪の陸上男子4×100メートルリレーにも米国代表として出場したが、チームメートのタイソン・ゲイ(Tyson Gay)からドーピング検査で陽性反応が出たため、メダルをはく奪されていた。

 USADAによれば、キモンズはサプリメントを通して禁止される物質を摂取したといい、同選手はすでに4月14日から適用されている処分を受け入れている。この結果、検査が行われた3月12日以降の同選手の記録はすべて無効となった。

 米ミシシッピ(Mississippi)州コールドウオーター(Coldwater)出身のキモンズは、2004年に開催された世界ジュニア陸上競技選手権(IAAF World Junior Championships2004)の男子4×100メートルリレーでジュニア記録を樹立した米国代表メンバーの一員として、頭角を現していた。(c)AFP