【9月21日 AFP】陸上男子短距離のタイソン・ゲイ(Tyson Gay、米国)が、今週からカナダで行われる全米プッシュ選手権(National Push Championships)に出場し、ボブスレー競技での米国代表入りを目指していることが明らかになった。

 2013年のドーピング検査で陽性反応が出たため、陸上界でもその評価が分かれている34歳のゲイは、同じく元五輪選手のライアン・ベイリー(Ryan Bailey、米国)とともにボブスレーに挑戦する。

 カナダ・カルガリー(Calgary)で21日に開幕する全米プッシュ選手権は、2016-2017年シーズンのボブスレー競技で米国代表チーム入りを狙うすべての選手に参加義務があり、2018年の平昌冬季五輪へ向けて重要な準備期間の一つとなる。

 ゲイとベイリーは2012年のロンドン五輪陸上男子4×100メートルリレーにそろって出場し、銀メダルを獲得していたが、ゲイの薬物違反が発覚したため、メダルを剥奪されていた。ゲイはリオデジャネイロ五輪の同種目にも米国代表として出場しているが、決勝で失格に終わっている。(c)AFP