【9月21日 AFP】男子テニスの国別対抗戦、デビスカップ(Davis Cup 2016)準決勝で英国を破り、念願だった決勝の舞台に勝ち進んだアルゼンチンのエース、ファン・マルティン・デルポトロ(Juan Martin Del Potro)は20日、11月に行われる同大会の決勝に向けて、体調を万全に整えることを誓った。――今大会でアルゼンチンが優勝すれば、デルポトロにとって真の復活といえるのかもしれない。

 デビスカップでは最近10年間で4度も決勝に進出しているアルゼンチンは、11月25日から27日にかけてアウェーで行われるクロアチア戦で大会初制覇を目指す。

「決勝に進出するという僕らの夢をかなえることができた」と話す世界ランキング64位のデルポトロだが、度重なる手首のけがの影響で一時は引退の危機に立たされており、本人もまだ復活の途中だと考えている。

 アルゼンチンのブエノスアイレス(Buenos Aires)に戻った27歳のデルポトロは、「僕らは頻繁に話し合うし、一致団結している。(準決勝は)われわれにとって理想通りだった」とコメントすると、決勝に向けて「準備する時間は十分にある」と語った。

「今は体を休める時期だ。簡単な検査も受ける。ここ数か月間は、私のキャリアでもベストの瞬間を迎えた場面もあったが、まだ本調子とは言えない」

 デルポトロを擁するアルゼンチンは、英グラスゴー(Glasgow)で行われた準決勝で英国に3-2で勝利した。もう一方の準決勝では、クロアチアも3-2でフランスを退け、決勝に進出している。

 リオデジャネイロ五輪決勝では、アンディ・マレー(Andy Murray、英国)に敗れて銀メダルを獲得したデルポトロだったが、先日の対戦では5時間に及んだマレーとの死闘を制し、見事に雪辱を果たした。(c)AFP