武装集団の襲撃でインド兵17人死亡 パキスタン過激派が関与か
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【9月19日 AFP】インド北部ジャム・カシミール(Jammu and Kashmir)州で18日、武装集団がインド軍の基地を手投げ弾などで襲撃し、兵士17人が死亡した。インドとパキスタンが領有権を争うカシミール地方で起きた襲撃としては過去10年で最悪。インド側は隣国パキスタンの過激派組織が関与したとの見方を示している。
インド軍によると、武装集団は18日未明、インドとパキスタンの実効支配線に近いウリ(Uri)にある軍の基地に侵入。テントや兵舎に手投げ弾を投げ込んだ後、自動小銃で攻撃した。襲撃は数時間に及び、兵士多数が負傷したほか、武装集団の4人も死亡した。
インドのナレンドラ・モディ(Narendra Modi)首相は「ウリで起きたひきょうなテロ攻撃を強く非難する。この卑劣な攻撃の背後にいる者が罰せられずに済むことはないと国民に約束する」とツイッター(Twitter)に投稿した。
現時点では犯行声明は出されていないが、ラジナート・シン(Rajnath Singh)内相は「パキスタンがテロとテロ集団を継続的かつ直接に支援していること」に失望していると表明している。インド軍の幹部はパキスタンに拠点を置くイスラム過激派組織「ジェイシモハメド(Jaish-e-Mohammed)」が関与したとの見方を示し、パキスタン側に「深刻な懸念」を伝えたと明らかにした。
今回の襲撃によるインド兵の死者は、カシミール地方でインドの支配に対する武装闘争が始まった1989年までさかのぼっても最も多いものの一つ。2002年にはカルチャク(Kaluchak)で攻撃があり、兵士とその家族計30人が犠牲になっている。(c)AFP/Parvaiz BUKHARI