■「ISの兵士が実行」

 同じ日に中西部ミネソタ(Minnesota)州セントクラウド(St. Cloud)のショッピングモールで男が9人を刺傷した事件では、捜査に当たっている米連邦捜査局(FBI)が18日、「テロ行為の可能性」があるとの見解を示した。

 IS傘下の通信社アマック(Amaq)は同日、「ISの兵士が実行した」と伝えた。地元警察によると、容疑者は被害者を襲撃する前に何人かにイスラム教徒かどうかを尋ね、アラー(イスラム教の神)について言及していた。

 地元メディアは、現場に居合わせた非番の警官によって射殺された男をソマリア系米国人のダヒール・アダン(Dahir Adan、22)と特定している。アダン容疑者の父親にインタビューした地元紙ミネアポリス・スター・トリビューン(Minneapolis Star Tribune)によれば、同容疑者は地元の大学に通う学生で民間警備員のアルバイトをしていた。父親は、息子が何らかの過激派の活動に関与していたという疑いは持っていなかったと話している。

 事件を担当しているFBIのリック・ソーントン(Rick Thornton)捜査官は記者団に「テロ行為の可能性も視野に捜査を行っている」と明らかにした上で、容疑者が「外国のテロ組織」と何らかの関係があったのか、あるいは感化されたのかどうかはまだ分からないとしている。

 セント・クラウドの警察幹部はCNNの取材に、ニューヨークでの爆発事件との関連を示す証拠は現時点では見つかっていないと述べている。(c)AFP/Jennie MATTHEW