【9月12日 AFP】16-17イングランド・プレミアリーグは11日、第4節の試合が行われ、チェルシー(Chelsea)は2-2でスウォンジー・シティ(Swansea City)と引き分けた。

 チェルシーはジエゴ・コスタ(Diego da Silva Costa)の得点で先制すると、ギルフィ・シグルズソン(Gylfi Sigurdsson)のPKとレロイ・フェル(Leroy Fer)のゴールで一度は逆転されたものの、終盤にコスタが見事なオーバーヘッドキックでこの日2得点目を挙げ、試合を引き分けに持ち込んだ。

 素晴らしい能力を持ちながら、その行動や言動で物議を醸すことも多いコスタは、この日は敵地でスタンドからブーイングを浴びると、相手DFのジョルディ・アマト(Jordi Amat)とフェデリコ・フェルナンデス(Federico Fernandez)から手荒い扱いを受けた。特にアマトは2枚目のイエローカードで退場にならなかったのは幸運なほどだった。

 また、スウォンジーの2得点はどちらも微妙な形で生まれた。1点目はGKのティボー・クルトワ(Thibaut Courtois)がシグルズソンを倒したとしてPKの判定。2点目の場面では、ギャリー・ケイヒル(Gary Cahill)からボールを奪ったフェルのプレーがファウルにも見えたが、笛は鳴らなかった。

 チェルシーを率いるアントニオ・コンテ(Antonio Conte)監督は、「あのDFが2枚目のイエローを出されるべきだったかという話だが、その質問には答えたくない」と話し、相手の挑発に乗らなかったコスタの落ち着きを熱い口調で擁護した。

「言いたいのは、メディアがいつもいつもジエゴと彼の振る舞いについて聞いてくるということだけだ。そしてきょう、ジエゴ・コスタは素晴らしい振る舞いを見せ、状況をコントロールしていたといえる。最初から最後まで何度も蹴りを浴びていたなかでね」

「きょうの彼には満足している。私とチームメートに素晴らしい振る舞いを見せてくれた。ジエゴは非常に熱い選手で、相手はそこを突いてくる。しかしこれはサッカーだ。こうしたことは、イングランドやジエゴだけに起こっているわけではない。審判はジエゴ・コスタを見守って、彼にサッカーをやらせてあげるべきだと思う」

 コスタの2ゴールの活躍で勝ち点1を拾ったチェルシーだが、開幕から3連勝を飾っていたチームは今節で初めて勝ち点を落とし、首位マンチェスター・シティ(Manchester City)に並ぶことはできなかった。

 チェルシーは16日に、好調リバプール(Liverpool FC)を本拠地に迎える。この日はベテランDFのジョン・テリー(John Terry)が足首を痛め、松葉づえをつきながらスタジアムを後にしており、次節の出場に不安を抱かせた。

 監督は、「けがの程度はわからないが、明日になれば足首の状況が明らかになるだろう。とはいえ彼はファイターだ。心配はしていない」とコメントした。(c)AFP/Rob STEWART