【9月10日 AFP】(更新)北朝鮮が5回目の核実験を行ったことを受けて、国連安全保障理事会(UN Security Council)は9日、非公開の緊急会合を開き、新たな制裁を科すための決議案起草に直ちに取り掛かることで合意した。

 安保理議長国ニュージーランドのボヘメン(Gerard van Bohemen)国連大使は、「安保理各国は国連憲章41条に基づく適切な措置と安保理決議に向けて直ちに作業を開始する」と述べた。

 北朝鮮が豊渓里(Punggye-ri)で行った核実験は、爆発の威力が推定10キロトンと過去最大で、韓国、米国、日本、ロシア、中国がいずれも非難声明を出している。

 バラク・オバマ(Barack Obama)米大統領は今回の核実験について、「地域の安全と世界の平和と安定を深刻に脅かす」と述べ、新たな国際的制裁を強く求めていくと約束。潘基文(バン・キムン、Ban Ki-moon)国連事務総長は、国連決議への「恥知らず違反」と呼び、安保理に「適切な対応」を取るよう要請していた。

 今回の核実験について日本は「断じて容認できない」と非難し、ロシアは「深い懸念」を表明している。フランスも新たな制裁を求める声を上げたが、北朝鮮の同盟国である中国が制裁強化を支持するかは不透明だ。(c)AFP