【9月8日 AFP】全米オープンテニス(US Open Tennis Championships 2016)は7日、男子シングルス準々決勝が行われ、大会第6シードの錦織圭(Kei Nishikori)が1-6、6-4、4-6、6-1、7-5で第2シードのアンディ・マレー(Andy Murray、英国)から逆転勝利を飾り、男子アジア勢で初めての四大大会(グランドスラム)制覇まで、あと2勝に迫った。

 日本が誇るスター選手の錦織は、2012年大会(US Open Tennis Championships 2012)覇者で今年のウィンブルドン選手権(The Championships Wimbledon 2016)でもタイトルを獲得しているマレーとの息をのむような最終セットで果敢なプレーをみせ、約4時間に及んだ激闘を制した。

 26歳の錦織が準決勝で対戦するのは、2009年大会(US Open Tennis Championships 2009)覇者のファン・マルティン・デルポトロ(Juan Martin Del Potro、アルゼンチン)と第3シードのスタン・ワウリンカ(Stan Wawrinka、スイス)の勝者になる。

 ファイナリストとなった2年前に続き、グランドスラムで自身2度目の4強入りを果たした錦織は試合後、「コートの上ではすごく興奮していたんですけど、落ち着こうと心掛けました。本当に厳しい試合でした」と振り返ると、「彼はリターンが素晴らしい選手で、アップダウンの激しい試合でした。試合序盤は良くなかったです」とコメントした。

 両選手合わせて17回のブレーク合戦となった試合で勝利を収めた錦織は、これで世界ランク2位のマレーに対し、通算9回目となる直接対決でようやく2勝目を記録した。錦織は、先月行われたリオデジャネイロ五輪の準決勝で、マレーに敗れていた。(c)AFP/Dave JAMES