【9月6日 AFP】全米オープンテニス(US Open Tennis Championships 2016)は5日、男子シングルス4回戦が行われ、大会第2シードのアンディ・マレー(Andy Murray、英国)は、第22シードのグリゴール・ディミトロフ(Grigor Dimitrov、ブルガリア)を6-1、6-2、6-2で一蹴し、第6シードの錦織圭(Kei Nishikori)と対戦する準々決勝へ駒を進めた。

 今年のウィンブルドン選手権(The Championships Wimbledon 2016)と、先月のリオデジャネイロ五輪でタイトルを獲得している29歳のマレーは、第1セットの第4ゲームで32回に及んだ長いラリーを制してブレークに成功すると、サーブでは自己最速となる時速約227キロを記録するなど、自身のサービスゲームでディミトロフにわずか5ポイントしか与えなかった。

 サーブの自己最速を更新したことについて、マレーは「以前、米カリフォルニア(Carifornia)州サンノゼ(San Jose)でも時速約233キロのサーブを打ったけれど、それは翌日に機械の再調整が行われたため認められなかった。ラッキーだったし、もう一度打てるかどうかはわからない」と語った。

 一方、ディミトロフは第2セットの第4ゲームで唯一のブレークを奪ったものの、その後の12ゲーム中10ゲームをマレーに取られ、完敗に終わった。

 全米で通算6度目のベスト8入りを果たしたマレーは、準々決勝で錦織と対戦する。錦織は同日に行われた試合で、第21シードのイボ・カルロビッチ(Ivo Karlovic、クロアチア)を6-3、6-4、7-6(7-4)のストレートで退けた。

 この試合で21本のエースを決めたカルロビッチに対して、2014年大会ファイナリストの錦織は44本のウイナーを記録し、アンフォーストエラーもわずか7本に抑えている。(c)AFP