【9月6日 AFP】北朝鮮の国営朝鮮中央通信(KCNA)は6日、金正恩(キム・ジョンウン、Kim Jong-Un)朝鮮労働党委員長が弾道ミサイル3発の最新の発射実験を命じた後、軍に対して引き続き核戦力の増強に取り組むよう求めたと報じた。

 韓国当局などによると北朝鮮は5日、日本海に向けて弾道ミサイル3発を発射しており、報道で言及されているミサイルはこれを指すものとみられる。

 金委員長は「この歴史的な年に、核戦力の強化で奇跡のような成果を次々と上げていかなければならない」と強調した。金氏は発射演習を指導して「部隊の能力」と「配備された改良型弾道ミサイル」の精度を確認したという。

 金委員長はミサイルの戦闘能力を「完璧」とたたえ、「弾道ロケットの発射演習が連続して成功したことに大いに満足している」と述べたという。

 韓国国防省によると、北朝鮮が5日に発射した3発の弾道ミサイルは射程1000キロの中距離弾道ミサイル「ノドン(Rodong)」だったもよう。日本の排他的経済水域(EEZ)に落下したと推定されているが、発射の際に日本側に対して航行に関する警告はしなかった。

 日本や米国は国連(UN)安全保障理事会の緊急会合の開催を要請。安保理は6日に会合を開き、対応を協議する予定だ。(c)AFP