国際水連の幹部が辞職、露選手の五輪出場で「提案無視された」
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【9月5日 AFP】国際水泳連盟(FINA)で反ドーピングの監視活動を行う幹部3人が、ロシア選手のリオデジャネイロ五輪出場可否の判断で、自分たちの提案が無視されたとして同連盟を辞職した。
辞職したのは、FINAのドーピング・コントロール検証理事会(DCRB)の理事8人のうち3人で、理事長を務めるカナダ人のアンドリュー・パイプ(Andrew Pipe)氏もそのなかに含まれる。
リオ五輪の競泳では、ロシア選手の出場が物議を醸し、ユリア・エフィモワ(Yulia Efimova)がブーイングを浴びたり、女子100メートル平泳ぎでそのエフィモワを退けて金メダルを獲得した米国のリリー・キング(Lilly King)が、2回の薬物違反を犯しているエフィモワが出場できたのはおかしいと発言したりする一幕があった。
アイルランドの公営テレビRTEが入手した辞表の中で、3人は「専門家の集まりであるわれわれの助言を、FINAは無視することを選びました。FINAが提案に従わなかったこと以上に失望したのは、決定に関する情報の公開要請に対して、なんら具体的な回答がなかったことです」と述べた。
FINAは当初、ロシアの国家ぐるみの薬物違反を糾弾したリチャード・マクラーレン(Richard McLaren)氏の報告書を踏まえ、ロシア選手7人のリオ五輪出場を禁止した。しかし、スポーツ仲裁裁判所(CAS)への異議と国際オリンピック委員会(IOC)による再検討の結果、直前で出場が認められた。
FINAは3人の辞職を「残念」と話す一方、ロシア選手に関する最終判断を下したのはIOCだと強調している。マクラーレン氏の報告書の発表後、IOCは、ロシア選手に関する提案を各競技団体に要請し、それを踏まえて再検討委員会が出場可否を判断していた。
「彼らの辞表に記されている訴えに関して、明確にしたいのは、五輪はIOCの大会だということです。リオ五輪に関しては、ロシア選手の参加を決めたのは、CASとIOCです」
「今回の非常に複雑な過程において、FINAはDCRBの立場を確かに表明しました。しかしわが国際水連は、この件の最終結果を決める団体ではなかったのです」
(c)AFP/Pirate IRWIN