【9月5日 AFP】2018年サッカーW杯ロシア大会(2018 World Cup)欧州予選は4日、各地で行われ、グループFのイングランドは1-0でスロバキアに勝利し、予選白星スタートを切った。

 敵地トルナヴァ(Trnava)の蒸し暑い夜に行われた試合で、イングランドはラストプレーでアダム・ララーナ(Adam Lallana)が決勝点を決め、10人のスロバキアを退けてサム・アラダイス(Sam Allardyce)新監督の初陣を勝利で飾った。

 相手のマルティン・シュクルテル(Martin Skrtel)が後半12分に退場になりながら、勝利を逃すかに見えたアラダイス監督だが、迎えた後半ロスタイム5分、ララーナが相手GKマトゥシュ・コザチク(Matus Kozacik)の股を抜くシュートを決め、大事な初戦をものにした。

 アラダイス監督は英ITVに対して、「最後はかなりハラハラした。相手が10人だった以上、われわれは勝たなくてはならなかった。結局は、内容にふさわしい勝利を最後につかめた。試合を支配し、非常に大切な勝利を手に入れた」とコメントした。

「ビッグ・サム」ことアラダイス監督は、アイスランドに敗れた屈辱の欧州選手権2016(UEFA Euro 2016)後、ロイ・ホジソン(Roy Hodgson)前監督に代わって就任。初戦で引き分け以下なら、1982年のボビー・ロブソン(Bobby Robson)監督以来の事態だったが、コザチクのミスで、白星発進を果たした9人目の監督となった。

 イングランドは欧州選手権のグループリーグでもスロバキアと対戦し、そのときは引き分けていたが、ララーナのゴールで同じ結果を避けることができた。

 またイングランドでは、ウェイン・ルーニー(Wayne Rooney)が主将として先発出場。同代表のフィールドプレイヤーとしては最多となる116キャップ目を刻んだ。指揮官は同選手を10番の位置では使わないと話しており、この日は4-1-4-1の布陣の中盤でジョーダン・ヘンダーソン(Jordan Henderson)と並んでプレーした。(c)AFP/Tom WILLIAMS