【8月31日 AFP】全米オープンテニス(US Open Tennis Championships 2016)は30日、女子シングルス1回戦が行われ、大会第29シードのアナ・イワノビッチ(Ana Ivanovic、セルビア)はデニサ・アレルトバ(Denisa Allertova、チェコ)に6-7(4-7)、1-6で屈し、初戦敗退となった。

 今回の敗戦で自身4連敗となった元世界ランク1位のイワノビッチは、6月のマジョルカ・オープン(Mallorca Open 2016)で準々決勝に進出してから勝利から遠ざかっている。この試合でも第1セットで5-3とリードし、セットポイントをふいにして逆転負けを喫したイワノビッチは、安定しないキャリアの「再評価」を迫られるだろうと認めた。

 直近のウィンブルドン選手権(The Championships Wimbledon 2016)、リオデジャネイロ五輪、ウェスタン&サザンオープン(Western and Southern Open 2016)で立て続けに1回戦負けを喫していたイワノビッチは、41本のアンフォーストエラーを積み上げた試合後、「自分の体を強くするため、本当に多くの時間をコート上とジムで過ごしているのだから、見直しが必要だと思う。心からテニスにかけていると感じるだけに、結果がついてこないことにはとてももどかしい」と語った。

 イワノビッチは昨年の大会でも1回戦でドミニカ・チブルコバ(Dominika Cibulkova、スロバキア)に敗れており、全米オープンの最高成績は2012年のベスト8だった。

 一方、私生活では今年のウィンブルドン終了後、サッカードイツ代表のバスティアン・シュバインシュタイガー(Bastian Schweinsteiger)とイタリア・ベネチア(Venice)で結婚式を執り行った。シュバインシュタイガーは、31日に独メンヘングラッドバッハ(Moenchengladbach)で行われるフィンランドとの親善試合が代表引退試合となる。

 このままいくとシーズン終了時にこの12年間では最低の順位で1年を終えることになるイワノビッチは、夫の代表引退試合はテレビで観戦すると語り、キャリアに終止符を打つ可能性については否定している。

「(引退は)全くない。ただ、どうしてこういう状態になっているのかを理解する必要がある」

「もちろんこれまでもキャリアを通して困難があったし、難しい時間もあった。こうした時間を過ごすのは初めてではないけれど、自分がどれだけ労力をつぎ込んできたかを自覚しているだけに胸が痛い」

(c)AFP/Dave James