【8月17日 AFP】サッカードイツ代表からの引退を表明しているバスティアン・シュバインシュタイガー(Bastian Schweinsteiger)が16日、8月下旬に行われる親善試合で代表ラストマッチを飾ることが分かった。

 ドイツ代表として120試合に出場し、2014年のW杯ブラジル大会(2014 World Cup)では優勝を経験している32歳のシュバインシュタイガーは、今月上旬にヨアヒム・レーブ(Joachim Loew)監督に12年間身にまとった代表のユニホームを脱ぐ意向を伝えている。

 シュバインシュタイガーの代表ラストマッチは、今月31日に独メンヘングラッドバッハ(Moenchengladbach)で行われるフィンランドとの親善試合となり、この試合は「Servus, Basti!(さようなら、バスティ!)」のスローガンの下、ファンがシュバインシュタイガーに別れを告げる舞台となる。

 所属するマンチェスター・ユナイテッド(Manchester United)ではジョゼ・モウリーニョ(Jose Mourinho)監督からリザーブチーム行きを命じられ、オールド・トラフォード(Old Trafford)での将来が不透明となっているシュバインシュタイガーにとって、代表最後の試合は格好の気分転換になるのかもしれない。

 ドイツサッカー連盟(DFB)のウェブサイトでシュバインシュタイガーは、「自分にとって特別な夜になるだろう。DFBとドイツのファンに心から感謝したい」とコメントしている。

「最後にドイツのためにプレーする機会をとても楽しみにしている」

 また、15日に同じくドイツ代表からの引退を表明したルーカス・ポドルスキー(Lukas Podolski)にも同様の舞台が用意される見込みとなっており、ポドルスキーの足首の負傷が癒えた後、年末に行われるイタリアとの親善試合が濃厚とされている。

 レーブ監督は、「バスティとルーカスは代表チーム、DFB、そしてドイツサッカー界に多大なる貢献をしてくれた」と両選手に感謝を述べている。

「最後にドイツのためにプレーすることは、彼らにとって大きな意味を持つだろう。代表チームがいかに重要なものであったかを彼らに示す試合になる」

 ポドルスキーとシュバインシュタイガーは、ともに2004年に行われたハンガリーとの親善試合でドイツ代表デビューを飾っている。

 31歳のポドルスキーは、ドイツ代表として通算129試合に出場し48得点の成績を残しており、得点数では71得点のミロスラフ・クローゼ(Miroslav Klose)、68得点のゲルト・ミュラー(Gerd Mueller)氏に次ぐ歴代3位となっている。

 現在トルコ1部リーグのガラタサライ(Galatasaray)でプレーするポドルスキーは、「もう一度ドイツのためにプレーするのは名誉なこと」とコメントしている。

「メンヘングラッドバッハでの試合(31日のフィンランド戦)でプレーしたかったが、けがのためそうできそうもない。もう1試合プレーするチャンスを与えてくれたDFBと監督に心から感謝している」

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