【8月29日 AFP】フランステニス連盟(FFT)は28日、同国代表のブノワ・ペール(Benoit Paire)ら男女計3選手のリオデジャネイロ五輪期間中の行動を「容認できない」として、処分を科すことを明らかにした。

 ペールの他、全仏オープンテニス(French Open 2016)で女子ダブルスを制したクリスティーナ・ムラデノビッチ(Kristina Mladenovic)とキャロリン・ガルシア(Caroline Garcia)が処分の対象となっている。

 FFTは声明で、3選手の行動は「容認できず、それ相応の処分に値する」と述べ、最終的な処分の決定は9月24日に発表されると明らかにした。3選手は暫定的に連盟からの補助金の受給と国別対抗戦での出場権がはく奪されるという。

 もし今回の暫定的処分がこのまま認められれば、ムラデノビッチとガルシアの両選手は11月に行われる国別対抗戦フェドカップ(2016 Fed Cup)の決勝に出場できなくなる。

 ペールは出場したリオ五輪の期間中、選手村を長期間にわたって離れたなど不適切な行いを理由に、仏代表のコーチを務めるアルノー・ディ・パスカル(Arnaud Di Pasquale)氏によって、五輪代表チームから除外されていた。

 また、ムラデノビッチはガルシアと組んだ女子ダブルスでの敗退後、公に連盟を批判したことが問題となっている。ムラデノビッチはツイッター(Twitter)上で、FFTが選手はコート上で同じ色のウエアを着なくてはならないとする大会のルールに関する説明を怠った結果、ガルシアが試合直前にチームメートから試合で着用するウエアを借りなくてはならなくなったと語っていた。

 FFTは声明で3選手について、「連盟の面目を損なわせ、テニスのイメージに損害を与えた」と語っている。(c)AFP