【8月19日 AFP】米配車アプリ大手のウーバー(Uber)は18 日、ペンシルベニア(Pennsylvania)州ピッツバーグ(Pittsburgh)での配車サービスに今月中にも自動運転車を投入すると発表した。

 自動運転車の導入にあたっては技術担当安全要員としてウーバー社の「運転助手」が同乗するという。 これに先立ちウーバーは既にピッツバーグ市西部で乗客を乗せない自動運転車の試験走行を数か月間実施していた。

 併せてウーバーは、自動運転車の先駆者としての地位をさらに強固にすることを狙った戦略を発表している。 その一つは中国企業傘下のスウェーデン高級車メーカー、ボルボ・カーズ(Volvo)と共同で自動運転車開発事業を立ち上げるというもの。3億ドル(約300億円)を投じ、2021年までの発売を目指すという。そしてもう一つは、サンフランシスコの自動運転トラック開発新興企業、オットー(Otto)の買収だ。

 ピッツバーグ市で開始する配車サービスに投入する自動運転車は当面、米フォード・モーター(Ford Motor)の「フュージョン(Fusion)」とボルボのSUV「XC90」となる予定。「XC90」はボルボとの合弁事業で開発対象となる車だ。

 4月には米国で自動運転車走行における法整備を求める企業連合が発足しているが、ウーバーとボルボはいずれもこの設立メンバー。同企業連合には他に米インターネット検索大手グーグル(Google)、フォード、そしてウーバーと競合するリフト(Lyft)が参加している。(c)AFP