【8月18日 AFP】(更新)リオデジャネイロ五輪は17日、レスリング・フリースタイル女子58キロ級の決勝が行われ、伊調馨(Kaori Icho)が終了間際の土壇場でワレリア・ジョロボワ(Valeriia Zholobova、ロシア)を破って金メダルを獲得し、女子史上初の大会4連覇を達成した。

 五輪の個人種目で、4連覇を果たした女子選手はこれまで一人もいなかった。男子選手を含めても、競泳のマイケル・フェルプス(Michael Phelps)、陸上のカール・ルイス(Carl Lewis)とアル・オーター(Al Oerter)、セーリングのベン・エインズリー(Ben Ainslie)、パウル・エルブストローム(Paul Elvstrom)に次ぐ、6人目の快挙となる。

 試合終了間際に得点を奪い、逆転でジョロボワを破った伊調は、「(最後は)相手がタックルに入ってきてくれたので、最後のチャンスだと思って。ここしかないと思って取りに行った。取れてよかった」 とコメントしている。

 現在32歳の伊調は、世界選手権で10回の優勝を飾り、63キロ級で2004年のアテネ五輪、2008年の北京五輪、2012年のロンドン五輪を制した。

 銅メダルは、インドにリオ五輪初のメダルをもたらしたサクシ・マリク(Sakshi Malik)とチュニジアのマルワ・アムリ(Marwa Amri)。レスリング、ボクシング、柔道、テコンドーという格闘系競技でチュニジアの女子選手がメダルを獲得するのはこれが初めて。(c)AFP