【8月22日 AFP】リオデジャネイロ五輪は21日、陸上男子マラソンが行われ、優勝候補の大本命に挙げられていたエリウド・キプチョゲ(Eliud Kipchoge、ケニア)が、2時間8分44秒で金メダルに輝いた。キプチョゲはこれで出場したマラソン大会の通算成績を8戦7勝としている。

 丘の上からキリスト像(Christ the Redeemer)が見守り、空には雨雲が広がる中、キプチョゲは熟練したパフォーマンスを披露し、2004年アテネ五輪の男子5000メートルで獲得した銅メダル、2008年北京五輪の男子5000メートルで獲得した銀メダルに続く、新たな勲章を手にした。

 キプチョゲは35キロメートル地点で後続を引き離すと、2位のフェイサ・リレサ(Feyisa Lilesa、エチオピア)に約1分の大差をつけてゴールした。3位には米国のゲーレン・ラップ(Galen Rupp)が入り、銅メダルを獲得している。

 31歳のキプチョゲは、4月に行われたロンドン・マラソン(London Marathon)で、デニス・キメット(Dennis Kimetto、ケニア)が持つ世界記録2時間2分57秒にわずか7秒届かなかったものの、世界歴代2位のタイムで連覇を達成していた。

 日本勢の最高位は佐々木悟(Satoru Sasaki)で、2時間13分57秒の16位だった。石川末広(Suehiro Ishikawa)は2時間17分8秒で36位、北島寿典(Hisanori Kitajima)は2時間25分11秒で94位に終わった。(c)AFP