「五輪は遠くの出来事」 警察に不信感抱くファベーラ住民 リオ
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■「五輪は金持ちのもの」
10日の銃撃事件翌日には警察の精鋭部隊による強制捜査もあったが、マレ地区には、当局から事実上見捨てられてしまった雰囲気が漂っている。
ジャンセンさんが言う密売組織の「ルール」には「即決裁判」や「犯罪の黙認」なども、もちろん含まれる。それでも華々しく開催されている五輪大会がファベーラの住民たちに疎外感を与えるだけの存在となっている以上、ルールがある分だけ「まし」と思える時もあるのかもしれない。
それを裏付けるかのように、オリンピックスタジアム(Olympic Stadium)からわずか数キロの場所に住むというファベーラのある住民は、「ここ(ファベーラ)にやって来て、『五輪競技を見たくないか』と尋ねてくれる人など誰もいない。息子はサッカーの試合を見たがっているが、スタジアムに行ったことも外国のチームを見たこともない。しょせん、五輪は金持ちのものなんだよ」と述べ、五輪大会がはるか遠くの出来事のように感じると話した。(c)AFP/Sebastian Smith