【8月11日 AFP】英歌手エド・シーラン(Ed Sheeran)さん(25)の大ヒット曲「シンキング・アウト・ラウド(Thinking Out Loud)」が米ソウル歌手、故マービン・ゲイ(Marvin Gaye)氏の「レッツ・ゲット・イット・オン(Let's Get It On)」の盗作であるとして、作曲家の相続人らが9日、提訴した。

 訴えを起こしたのはゲイ氏の遺族ではなく、1973年のヒット曲「レッツ・ゲット・イット・オン」をゲイ氏と共に作曲し、著作権を所有する故エド・タウンゼント(Ed Townsend)氏の子孫。シーランさんの他、レコード会社などが提訴された。米ニューヨーク(New York)の連邦裁判所に提出された訴状は「『シンキング』のメロディックでハーモニックでリズミカルな構成は驚くほど『レッツ』のドラム構成と似ている」と主張している。

 原告側は、シーランさんは自分たちの警告を無視してコンサートで「レッツ」を明白に引き合いに出したと主張、今後の「シンキング」の演奏中止と、同曲に起因する損害と利益などを求めている。

 シーランさんは「シンキング」で一躍国際的スターとなった。「シンキング」は音楽配信サービス「スポティファイ(Spotify)」で史上初の5億回再生を達成し、シーランさんのアルバム「x(マルティプライ)」は今世紀の英国アルバムのベストセラーの一つになっている。(c)AFP