「花嫁の父」は亡き父親の心臓を移植された男性 米
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■家族にとってつらい時期に命を授けてくれた
料理人だった父親のマイケル・ステピエン(Michael Stepien)さん(当時53)は、仕事先から帰宅する途中に路上強盗に巻き込まれ、銃で撃たれた。米メディアの報道によれば、10代の加害者は実刑40年の有罪判決を言い渡された。
事件後、ステピエンさんと母親は精神的に打ちのめされていた。しかし、そのような状況の中で、マイケルさんの臓器提供を決断した。
マイケルさんの心臓が移植されることが決まったトーマスさんは当時、うっ血性の心不全で深刻な容体となっていた。
米ニュージャージー(New Jersey)州ローレンスビル(Lawrenceville)出身で、4人の子どもの父親であるトーマスさんは、2006年秋にマイケルさんの心臓の移植手術を受けた。2日後には歩けるようになり、10日後には帰宅、6か月後にはスキーもできるようになった。
「ステピエンさんの家族には、私の命を救ってくれたことを感謝する手紙を書きました」とトーマスさんはAFPに話した。
臓器提供を受けたレシピエントと臓器提供者(ドナー)の家族との間のコンタクトについては、お互いに希望すれば、ピッツバーグにある「臓器回復教育センター(CORE)」を通じて行うことができるようになっている。
COREは、連邦政府が指定する、全米に58か所ある非営利の臓器調達組織の一つ。トーマスさんとステピエンさん一家は、過去数年間にわたって電話での連絡を取り合ってきた。
今後、ステピエンさん一家と再会し、臓器提供に対する関心を高めるために力を合わせたいと話すトーマスさんは、一家を「素晴らしい」と評しながら「家族にとって最もつらい時期に赤の他人に命を提供する…到底できないことです」と続けた。(c)AFP/Jennie MATTHEW