【8月8日 AFP】(更新)イタリア・セリエA、インテル(Inter Milan)は8日、ロベルト・マンチーニ(Roberto Mancini)監督の退任を発表した。現地メディアは退任理由について、新オーナーの中国企業がチーム再活性化のための刷新を求めたためと報じている。

 インテルは「双方の合意の上で、ロベルト・マンチーニ監督の退任が決まった」と発表。マンチーニ監督に感謝の意を表した。後任候補については、オランダ人のフランク・デ・ブール(Frank de Boer)氏が取り沙汰されている。

 伊紙のコリエレ・デロ・スポルト(Corriere dello Sport)とガゼッタ・デロ・スポルト(Gazzetta dello Sport)によると、インテルが4日にノルウェーのオスロ(Oslo)で行われたトッテナム・ホットスパー(Tottenham Hotspur)との試合に6-1で惨敗したことを受け、クラブのオーナーである中国の蘇寧(Suning)グループがマンチーニ監督の退任を求めていたという。

 51歳のマンチーニ監督は、2004~08年にインテルを3度のリーグ優勝と2度のイタリア杯(Italian Cup)優勝へと導いた実績があり、2014年から再びインテルの監督を務めていた。

 監督契約は2017年までだった。コリエレ・デロ・スポルト紙によると、マンチーニ監督は契約解除料として2500万ユーロ(約28億円)を受け取っており、スタッフ全員を連れて退任する予定だという。

 マンチーニ監督は自身のツイッター(Twitter)で、「いつも情熱と忠誠心を持って応援してくれたネラッズーリ(インテルの愛称)ファンに、感謝の気持ちを伝えたい」「この20か月、素晴らしく完璧なプロとしての姿を見せてくれたプレーヤーたちに感謝している」などとコメントし、クラブの「充実した未来」を祈ると締めくくった。

 マンチーニ監督は2008年にインテルを解任された後、イングランド・プレミアリーグのマンチェスター・シティ(Manchester City)の監督を約4年務め、2013年にはトルコ1部リーグ、ガラタサライ(Galatasaray)の監督に就任した。

 翌年にインテルへと戻ったが、チームを来季の欧州チャンピオンズリーグ(UEFA Champions League 2016-17)出場へと導くことはできず、昨季はリーグ4位に終わった。(c)AFP