【8月5日 AFP】オーストラリアのメルボルン(Melbourne)で、米大統領選の民主党候補ヒラリー・クリントン(Hillary Clinton)氏の水着姿を描いた巨大な壁画が物議を醸している。

 問題の絵は先月末、メルボルン郊外フッツクレイ(Footscray)にある小さな会社の壁に壁画アーティスト、Lushsux氏が描いたもので、クリントン氏は青地に白い星と赤と白のストライプという星条旗をモチーフにした際どい水着を着ている。

 この壁画が侮辱的だとの批判が集まり、壁画が描かれた壁の会社は地元当局から壁画の撤去を求められたという。こうした批判を受け、Lushsux氏は水着姿のクリントン氏の絵の上から黒い絵の具を塗り、ブルカ(イスラム教徒の女性が着用する顔と全身を覆う衣服)姿の女性の絵に描きかえた。Lushsux氏はこの騒動を「滑稽(こっけい)だ」と評している。

 他にもLushsux氏は隣接するウエストフッツクレイ(West Footscray)に共和党候補のドナルド・トランプ(Donald Trump)氏の壁画も描いているが、この壁画では上半身ヌード姿の妻メラニア・トランプ(Melania Trump)夫人の両乳房にトランプ氏の顔が描かれている。(c)AFP