【7月27日 AFP】メキシコ南部で地方首長やその関係者の殺害が相次いでいる。先週末に1日で町長2人が殺されたのに続き、26日には次期町長の夫の殺害も明らかになった。

 当局の発表によると、新たに殺害されたのはオアハカ(Oaxaca)州の町マルティレス・デ・タクバヤ(Martires de Tacubaya)の町長に就任する予定だったアルバ・ミエル・カステラノス(Alba Mier Castellanos)氏の夫、デルフィーノ・ニエト・ペラエス(Delfino Nieto Pelaez)氏。

 捜査関係者の話では、25日に農作業に出かけていたところを銃で撃たれ、同日夜に重傷を負っていたところを息子が発見したが、自宅へ運ぶ途中に死亡したという。

 ニエト・ペラエス氏は、与党・制度的革命党(PRI)の町支部長を務めていた。

 メキシコ南部ではオアハカ州に隣接するチアパス(Chiapas)州の町でも23日、住民による抗議活動が行われていた最中に町長を含む5人が男らに銃撃され死亡した。同日深夜にはさらにゲレロ(Guerrero)州でも、麻薬組織から脅迫されていると訴えていた町長が車で道路を走行中に何者かの待ち伏せに遭い、運転手とともに殺害された。

 国内の地方首長でつくる団体によれば、メキシコでは2003年以降に首長少なくとも40人、次期首長7人、元首長32人が殺害されている。(c)AFP