■日本人の身長、60年代以降は横ばい

 100年前の米国人男性の平均身長は世界3位、女性は4位だった。現在は、それぞれ37位と42位に転落している。

 日本人の身長は、1960年代までは急速に伸びていたが、以降は米国と同じく横ばいになった。現在の平均身長では、韓国、中国より低い。

 一方、100年前に比べてイラン人男性の身長は平均して16.5センチという世界最大の伸び率を記録し、韓国人女性では平均20.2センチ身長が伸びている。

 他方でイザーティ教授は、発表した声明で「英語圏の国々、特に米国の身長の伸び率は、欧州やアジア太平洋地域の富裕国に後れを取っていることも明らかになった」とも指摘している。「これらの国々が肥満問題でいまひとつ成果を挙げられていないことを加味すると、国民に生涯を通じて体に良い栄養を摂取させるためにより効果的な政策を導入する必要性が浮かび上がってくる」

 各国の統計には、その国の人々が体に取り込んでいる食べ物や薬品だけではなく、比較的平均身長が高い、あるいは低い国々からの移民の流入も反映されている可能性がある。(c)AFP/Alice RITCHIE