【7月18日 AFP】イングランド・プレミアリーグのチェルシー(Chelsea)などにも所属したデンバ・バ(Demba Ba)が、17日に行われた中国スーパーリーグ(1部)の上海ダービーで、選手生命を絶たれかねない大けがをした。

 ニューカッスル(Newcastle)やウェストハム(West Ham)にも所属し、現在はスーパーリーグの上海申花(Shanghai Shenhua)でプレーするデンバ・バは17日、同じ上海(Shanghai)に本拠地を置く上海上港(Shanghai SIPG)とのダービーに出場。そして問題の場面は、その試合の後半に訪れた。

 デンバ・バと上海上港の主将、孫祥(Sun Xiang)がボールを競り合うなかでもつれ合うと、孫の脚とデンバ・バの脚が激しく交錯。デンバ・バの脚はあらぬ方向に折れ曲がり、そのままピッチに倒れ込んだ。

 試合は2-1で上海申花の勝利に終わったが、クラブは試合後、デンバ・バの負傷を脚の骨折だと説明し、発表された声明のなかで「不幸な」事故だったとしている。

 チームの指揮官であるグレゴリオ・マンサーノ(Gregorio Manzano)監督は、復帰には最低7か月を要するだろうとの見解を示し、地元英字紙シャンハイ・デーリー(Shanghai Daily)に対して、「選べるのであれば、デンバ・バを失うくらいなら試合を落とす方を選ぶ」と語った。

「フットボールはときに不条理で、こうした悲惨な出来事があのような好青年に起きてしまう…選手生命を絶ちかねない、とんでもないファウルだった」

 上海上港の指揮官で、過去にはイングランド代表を率いた経験もあるスベン・ゴラン・エリクソン(Sven-Goran Eriksson)監督も、デンバ・バの状態を心配し、「ひどいけがだった。デンバ・バには本当に申し訳なく思う」とコメントした。(c)AFP