【6月29日 AFP】ディディエ・ドログバ(Didier Drogba)がかつて在籍した中国スーパーリーグ(1部)の上海申花(Shanghai Shenhua)は28日、イングランド・プレミアリーグのチェルシー(Chelsea)に所属した経歴を持つデンバ・バ(Demba Ba)と契約したことを発表した。

 国営新華社(Xinhua)通信によると、セネガル代表のデンバ・バとクラブは3年契約を結び、移籍金は1600万ユーロ(約21億円)と報じている。

 中国スーパーリーグでは今年1月、広州恒大(Guangzhou Evergrande FC)がリーグ史上最高額の移籍金1500万ユーロでブラジル出身のリカルド・グラール(Ricardo Goulart)を獲得しており、デンバ・バの移籍金はこれを上回ることになる。

 クラブ側は金額の詳細については明らかにしていないが、新華社通信はデンバ・バの移籍金がリーグ史上最高額になる可能性が高いと伝えている。

 プレミアリーグのウェストハム(West Ham)やニューカッスル(Newcastle United)でプレーしたこともあるデンバ・バは、トルコ1部リーグのベシクタシュ(Besiktas)で昨季44試合に出場し、計27得点を記録している。

 デンバ・バの獲得争いには、ウェスト・ブロムウィッチ・アルビオン(West Bromwich Albion、WBA)も参戦しており、同選手にはプレミア復帰の可能性もあった。

 しかし、30歳のデンバ・バは、上海申花で元オーストラリア代表のティム・ケーヒル(Tim Cahill)、マリ代表のモハメド・シッソコ(Mohamed Sissoko)と一緒にプレーすることを選択した。

 中国スーパーリーグは現在、全世界で最もお金を費やすサッカーリーグとされている。ドイツの移籍市場専門サイト「トランスファーマルクト(Transfermarkt)」によると、今冬の移籍市場で投資した額は、イングランド・プレミアリーグに次ぐ数字だとされている。(c)AFP