【7月10日 AFP】リオデジャネイロ五輪の陸上米国代表選考会が9日、オレゴン(Oregon)州ユージーン(Eugene)で行われ、男子5000メートル決勝では41歳のバーナード・ラガト(Bernard Lagat)が優勝を飾り、通算5度目の五輪出場を決めた。

 2000年のシドニー五輪、男子1500メートルで銅メダルを獲得したケニア生まれのラガトは、ホームストレートでトップに立ち、13分35秒50を記録した。最終周のラップは約52秒だった。

 選考会を前にして代表入りを期待されていなかったラガトだったが、熟練の作戦が光った。

 先週行われた10000メートル決勝でラガトは、厳しい暑さの中途中棄権をしていたが、より涼しい気候の中で行われたレース後、自身最高の代表選考レースだったと振り返った。

「41歳という年齢で多くの人が私を見限っていたから、5回目の五輪は私にとって最大の偉業だ」

 ラガトは、2000年と04年はケニア代表として五輪に出場。米国の市民権を取得後、08年の北京五輪と12年のロンドン五輪にも出場した。

 AFPに対してラガトは、「新聞を読んだが、私のことはほとんど書かれていなかった。それが、41歳の私に対する感覚なんだと説明がついた。誰かを責めたりはしない。ただ私は、ベストを尽くして懸命に走り、代表になる準備をしていることを示したかった」とコメントした。

 続けてラガトは、自身の快活なパフォーマンスは、若手選手との練習のたまものだと明かした。

「若手と練習しているし、自分が年寄りだとは思っていない。年を取っていると思えば、年寄りのような走り方になる。若手が、私を日々押し上げてくれている。今日の走りは、私が日々のトレーニングでやっていることと同じだ」

「最後の400メートルはエキサイティングだった。頭の中で数字を数えていた。前に1人、2人、3人、4人、5人いるとね。『これだ』と思ったね」

 またラガトは、娘の注文に応えることもモチベーションになったと明かした。

「娘が『お父さん、五輪にまた行きたいな。そうしたら体操見られるじゃない』と言ったんだ。昨日は一日中体操を見ていたよ。今日は娘を喜ばせられることができた。とても満足だ」

(c)AFP/Rob Woollard