【7月9日 AFP】テニス、ウィンブルドン選手権(The Championships Wimbledon 2016)は8日、男子シングルス準決勝が行われ、大会第2シードのアンディ・マレー(Andy Murray、英国)が6-3、6-3、6-3で第10シードのトマス・ベルディハ(Tomas Berdych、チェコ)に快勝し、自身3度目の大会決勝進出を果たした。

 センターコートで堂々たるパフォーマンスを披露したマレーは、2時間足らずで試合を制し、英国人男子選手として1936年のフレッド・ペリー(Fred Perry)氏以来となる大会制覇を果たした3年前に続き、オールイングランド・ローンテニス・アンド・クローケー・クラブ(All England Lawn Tennis and Croquet ClubAELTC)で決勝の舞台に戻ることになった。

 29歳のマレーがわずか9本のアンフォーストエラーにとどまったのとは対照的に、ヘルディハは30本のミスを犯し、マレーがペリー氏の記録を抜いて四大大会(グランドスラム)では英国勢単独1位となる通算11度目の決勝進出を果たすのを止められなかった。

「とてもうれしいよ。ウィンブルドンの決勝に進出できて満足な結果だ。残すは日曜日(10日)のあと1勝だ」と話すマレーは、「年齢を重ねていくと、あと何度グランドスラムの決勝でプレーできるチャンスに恵まれるか分からなくなる」としながらも、「緊張感に対処するための経験は重ねられる。史上最高の選手と対戦したこれまでの試合から学べる」とコメントした。

 ロジャー・フェデラー(Roger Federer、スイス)を撃破してメジャー大会ではキャリア初の決勝進出を果たした第6シードのミロス・ラオニッチ(Milos Raonic、カナダ)が決勝の相手に決まったことで、世界ランク2位のマレーが自身2度目の大会制覇とグランドスラムで通算3個目のタイトル獲得を果たす可能性はかなり高まっている。

 それでもマレーは、「今大会のミロスは、これまで戦ってきたグラス(芝)コートの中でもキャリア最高のプレーをみせている。勝つためには自分も絶好調のプレーをしなければならないことは自覚している」と気を引き締めていた。(c)AFP