【7月8日 AFP】(更新、写真追加)米テキサス(Texas)州ダラス(Dallas)で7日夜に警官が狙撃された事件で、容疑者の1人が警察の交渉人に対し、ダラスの中心部に爆弾を仕掛けたと警告していることが分かった。一方、事件で死亡した警官は5人となった。

 ダラス警察のデービッド・ブラウン(David Brown)署長によると、容疑者1人が8日未明、市中心部の駐車場ビルで警察と45分間にわたって銃撃戦になった際、警察の交渉人に対し「終わりが近づいている」と警告し、もっと多くの警察関係者を殺害し負傷させるなどと発言。「この駐車場や、市中心部のあちこちに爆弾がある」と述べたという。

 警察では警戒を強化し、市民の安全に配慮しつつ、容疑者との交渉を続けているという。

 駐車場ビルの中には他に女1人がおり、身柄を拘束された。警察ではこのほかに、迷彩柄のカバンを持ちメルセデス(Mercedes)の車に乗った容疑者2人と、警察が容疑者としてツイッター(Twitter)に画像を投稿した後で出頭してきた、迷彩柄のTシャツを着てライフル銃を肩に担いだ男1人の身柄を拘束した。

 事件は、ミネソタ(Minnesota)州とルイジアナ(Louisiana)州で黒人2人が相次いで警官に射殺された事件に抗議するデモの中で起きた。警察によると、2人の狙撃犯が高所から警官を銃撃し、これまでに5人が死亡、6人が負傷。市民1人も軽傷を負った。(c)AFP