【7月1日 AFP】米モンタナ(Montana)州当局は6月30日、グレーシャー国立公園(Glacier National Park)近くでサイクリング中の米国人男性(38)がハイイログマに襲われ、死亡したと発表した。

 同州フラットヘッド(Flathead)郡保安官事務所の声明によると、死亡した男性は29日午後、友人とマウンテンバイクでサイクリング中にクマに遭遇。 驚いたクマが男性に襲い掛かり、自転車から引きずり落としたという。

 友人は無傷で逃げ、当局に通報した。襲われた男性は現場で死亡が確認されたという。当局は現場付近を封鎖し、男性を襲ったクマを捜索している。

 ハイイログマは1975年に米48州で絶滅危惧種に指定された。モンタナ州北西部は最も多く個体数が確認されている地域で、約1000頭が生息している。しかし、当局によると 今回のような事故は珍しく、グレーシャー国立公園では1910年の開設以来ハイイログマに関連した事故の死者は10人にとどまるという。(c)AFP