【6月30日 AFP】米国の未来学者で、世界的なベストセラー「未来の衝撃(Future Shock)」や「第三の波(The Third Wave)」の著者として知られるアルビン・トフラー(Alvin Toffler)氏が27日、米ロサンゼルス(Los Angeles)の自宅で死去した。87歳だった。

 同氏が共同創設したシンクタンク、トフラー・アソシエイツ(Toffler Associates)が声明を発表した。死因は明らかにしていない。

 社会変動を考察した著書「未来の衝撃」や妻ハイジ(Heidi)さんとの共著書を通じて、トフラー氏は世界のリーダーや大物がアドバイスを求める近代で最も尊敬される未来学者の一人となった。

 トフラー氏は、クローンやパソコン、インターネットなどの技術・経済の発展、さらには、それらの発展がもたらす影響──社会的な疎外、核家族の減少、犯罪や薬物使用の増加など──を的確に予測し、「情報オーバーロード(情報過多)」という言葉を普及させた。

 トフラー・アソシエイツによると、葬儀は近親者のみで行われる予定。一般向けのお別れ会の日程については後日発表されるという。(c)AFP