■国民投票再び?

 衝撃の投票結果を経た週明け、失望した(一部は打ちひしがれた)残留派「リメイン(Remain)」の陣営から上がった案の一つが、国民投票のやり直しだ。権力のレバーを手にする人物からも提起されている案だ。

 与党保守党の党首選への出馬、つまり次期英首相への就任を「真剣に思案している」との姿勢を示しているジェレミー・ハント(Jeremy Hunt)保健相は、その発言が揺らいでいる。

 ハント氏は28日付のタイムズ(Times)紙掲載の論稿で、リスボン条約第50条を発動する前に「われわれは交渉を行う必要があり、それを国民投票、もしくは新たな総選挙での保守党のマニフェストを通じて英国民に問う必要がある」と述べた。

 だがその数時間後には、テレビ局ITVの番組で同じ質問に対し「2回目の国民投票が必要だとは思わないが、われわれが離脱する条件について何らかの民主的な承認が必要だと思う」と話している。(c)AFP/Florence BIEDERMANN