【6月24日 AFP】国連安全保障理事会(UN Security Council)は23日、北朝鮮が21日に実施したミサイル発射実験を強く非難した。今年に入り同国が行った通算4度目の核実験を受けて科した制裁の一層着実な実施を求めた。

 安保理は声明で、北朝鮮が21日に「ムスダン(Musudan)」とみられる中距離弾道ミサイル2発を連続で試射したことについて、2006年以降の一連の安保理決議に対する「重大な違反」だと述べ、「強く非難」した。

 安保理は制裁の実施強化の一環で、各国がこれまでに講じた具体的な措置について報告するよう要請した。

 この制裁は、北朝鮮が今年1月6日に通算4度目となる核実験、次いで2月7日に長距離ロケットの打ち上げを強行したことを受けて科したもので、これまでで最も厳しい内容となっている。

 ここ数か月ミサイル実験を繰り返しては失敗していた北朝鮮だが、21日に発射された2発のうち1発は400キロ飛行し、日本海(Sea of Japan)に着水した。

 北朝鮮の最高指導者である金正恩(キム・ジョンウン、Kim Jong-Un)朝鮮労働党委員長は、今回の実験により太平洋(Pacific Ocean)で先制攻撃を行う能力が大幅に高まったと豪語している。(c)AFP