【6月22日 AFP】現役の米大リーグ(MLB)選手や米アメリカンフットボール(NFL)選手ら3人が、投資アドバイザーに合計で3040万ドル(約32億円)をだまし取られていたことがわかった。21日に米証券取引委員会(SEC)が明らかにした。

 被害に遭ったのは、NFLのデンバー・ブロンコス(Denver Broncos)でQBを務めるマーク・サンチェス(Mark Sanchez)、大リーグのサンフランシスコ・ジャイアンツ(San Francisco Giants)に所属するジェイク・ピービー(Jake Peavy)投手、そして元大リーガー投手のロイ・オズワルド(Roy Oswalt)氏。SECによれば、3人はアッシュ・ナラヤン(Ash Narayan)氏の「ポンジ・スキーム(出資金詐欺)」に類する手口にだまされ、お金を巻き上げられていたという。

 ナラヤン氏は犯罪行為で起訴されてこそいないものの、SECはダラス(Dallas)で訴訟を起こしており、その一環としてこの日、同氏の財産を凍結する裁判所命令を取り付けた。

 ナラヤン氏は低リスクの投資だと言って3人に話を持ちかけ、実際には集めたお金を自身の所有するオンラインチケット販売会社の運営にあてていた。同社はナラヤン氏が300万株を所有する会社で、資金繰りに行き詰っていた。訴状によるとナラヤン氏は、3人のキリスト教への信仰のあつさを利用して取り入ったという。(c)AFP