「殺人カバ」の恐怖、おびえるセネガルの川漁師たち
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■どう猛な保護動物
セネガルでカバは保護種に指定されているので、カバ殺しはご法度だ。同国の現在のカバの生息数は不明だが、追跡調査が進められている。
カバを恐れているのは漁師だけではない。水道が十分普及していないために、身体や服を洗う際、川の水を使わなければならない村人たちもカバにおびえている。
こうしたカバの襲撃については、さまざまな解釈がある。漁業当局によると、メスの出産期に当たるこの季節、カバは特に攻撃的になるという。
一方、漁師のサールさんによると、迷信が廃れてきたことが原因だという。「(昔は)まじないをして川から身を守っていたのに、今では川をきちんと扱わず、服や皿を洗ったりしている」。サールさんはまた、マリの漁師が悪い、2007年の価格紛争の後、彼らが村に呪いをかけたのだとも語った。
原因が何であれ、フォールさんは二度と漁に出るつもりはない。「(傷が)良くなったら、転職するつもりだ」と語った。(c)AFP/MALICK BA