【6月15日 AFP】マイアミ・マーリンズ(Miami Marlins)のイチロー(Ichiro Suzuki)に、自身の記録を脅かされているピート・ローズ(Pete Rose)氏が、イチローの記録にはさほど心を動かされないと話している。

 イチローは現在、日米通算の安打数で、ローズ氏が持つ米大リーグ(MLB)の最多安打記録4256本にあと1本と迫っており、歴史的な記録へ近づくイチローには日本から熱い視線が送られている。

 それでもローズ氏は、イチローの安打のうち1278本が日本で積み重ねたものであることを理由に、記録には注釈が必要だとの姿勢を堅持している。

 ローズ氏は14日、USAトゥデー(USA Today)に対して、「まるで日本にいるかのようだ。彼らは私を安打女王にしようとしている」と話した。

「イチローにケチをつけようというんじゃない。彼はすでに、殿堂入りにふさわしい実績を残している。それでも、彼らは気づけば、『ハイスクール時代』のヒットを数に含めているじゃないか」

「野球に詳しい人間で、日本の野球とメジャーが対等だと言う人間がいると思うか? 私は思わない。こっちでうまくいかなくて、あっちで名を挙げた選手は山ほどいる。タフィ・ローズ(Tuffy Rhodes)とかね。こっちでは鳴かず飛ばずだった選手が、向こうで本塁打を(2001年に)55本打ったんだ。これは、まわりのレベルが関係しているとしか考えられない」