■「絶滅隕石」

 研究チームは、隕石が地球に落下するまでにどのくらいの期間、宇宙空間を漂っていたかを調べるため、宇宙線にさらされたことを示す痕跡を測定した。

 シュミッツ氏によると、この隕石が地球に落下したのは約4億7000万年前で、これはコンドライトの破片が地球に落下したのとほぼ同時期だ。

 このことから論文は、この謎の破片について「(コンドライト隕石の)親天体を崩壊させた衝突天体の破片である可能性がある」と結論付けている。

 この地上に落下した地球外物質は、記録に残る初の「絶滅隕石」のサンプルかもしれない。このように呼ばれる理由は、親天体が宇宙空間での衝突で完全に消滅し、現在では破片が地球に落下する可能性がもはやないからだ。コンドライト隕石の方は、今日もなお、地球に時折落下している。

 科学者らが太陽系の形成に関する大半の仮説の根拠としている今日の隕石は、宇宙空間に現在存在する、そして過去に存在していた物質を完全に代表するものではないことを、今回の発見は意味している。

「頭上の空を見上げて観測するのに加え、足元を見下ろして地球の堆積物を調査することで、太陽系の歴史の重要な側面が再構成される可能性があるように思われる」と執筆者らは論文に記している。(c)AFP/Mariëtte Le Roux