【6月15日 AFP】スポーツ仲裁裁判所(CAS)は14日、人気女子テニス選手のマリア・シャラポワ(Maria Sharapova、ロシア)が、2年間の資格停止処分に異議を申し立てたと発表した。

 29歳のシャラポワは、1月に行われた全豪オープン(Australian Open Tennis Tournament 2016)のドーピング検査で、今年から世界反ドーピング機関(WADA)の禁止表に入った「メルドニウム(Meldonium)」に陽性反応を示した。シャラポワは、心臓の問題とマグネシウム欠乏症の治療のため、同薬を10年にわたって摂取していたと説明したが、国際テニス連盟(ITF)は8日、違反が発覚した1月26日から2年間の資格停止処分を科すことを決定した。

 CASは声明の中で、シャラポワが処分の撤回、もしくは軽減を求めていることを明かし、遅くとも7月18日には裁定が下ると補足した。

 シャラポワの申し立てが認められなかった場合、8月のリオデジャネイロ五輪を欠場するだけでなく、2018年の全仏オープン(French Open)まで、四大大会(グランドスラム)にもエントリーできない。

 元世界女王で、グランドスラムを5度制しているシャラポワは、ITFの処分について「不当に厳しくされた」ものだと非難していた。(c)AFP