【6月14日 AFP】パキスタンで、イスラム教の断食月「ラマダン(Ramadan)」に断食を行っていなかったとして、高齢のヒンズー教徒男性を殴った警官が逮捕された。

 事件は11日の日没直前に南部シンド(Sindh)州で発生。殴られて血まみれになった高齢男性の写真は週末にかけて、インターネット上で拡散した。活動家や怒った市民はハッシュタグを使って呼び掛け、男性を殴ったとされる警官の逮捕を要求した。

 現地警察はAFPに対し、この警官を逮捕し現在捜査を進めていることを認めた。さらに声明で「当該警官には厳しい措置が下されるだろう。社会に対する警察のイメージ改善のために、被害者の元を警察幹部が訪れて謝罪する」と述べている。

 パキスタンではラマダン期間中の日中にイスラム教徒が飲食することは犯罪にあたり、罰金または最長禁錮3月の刑が科される可能性がある。ただし、これはその他の宗教の信者には適用されない。(c)AFP