【6月14日 AFP】フランスで開催されているサッカー欧州選手権2016(UEFA Euro 2016)のロシア対イングランド戦の前に、マルセイユ(Marseilles)でファンが起こした乱闘騒ぎをめぐり、イングランドのサポーターらに禁錮刑が言い渡された。これについて英警察幹部は、ロシアのフーリガンが「周到に準備」の上暴力行為に及んだと非難した。

 フランスの検察官は、11日に発生した大規模な乱闘で、「極めて周到に準備した」ロシア人150人が逮捕を免れたとしている。この衝突は1998年のサッカーW杯以降の主要な国際大会で発生した中でも最悪の暴力行為となった。

 11日にマルセイユのビューポール(Vieux-Port)地区で続いたイングランドとロシアのファン同士の乱闘に加わったとして拘置処分を受けたのは、英国人2人とフランス人1人。英国人の2人にはそれぞれ禁錮2月と3月、仏人には禁錮2年(うち1年は仮釈放なし)が言い渡された。

 ロシアとイングランドのファンは今週にも、北部リール(Lille)で再び衝突する可能性があると懸念されている。英警察幹部は、仏警察を支援するため英国からさらに多くの警官をフランスに派遣したとしている。(c)AFP/Francois Becker with Guy Jackson in Paris