【6月7日 AFP】海洋の生態系に深刻な被害をもたらしている南太平洋・インド洋原産の外来種ミノカサゴに悩まされていたキューバが、この侵略者たちにまさに「食ってかかる」対策に乗り出した。

 ミノカサゴはけばけばしいとげと鮮やかなしま模様で観賞用としても人気が高いが、カリブ海(Caribbean Sea)とメキシコ湾(Gulf of Mexico)に10年ほど前に生息し始めて以来、周辺の生態系に壊滅的な打撃を与えてきた。そこでキューバではミノカサゴの脅威から生態系を守るため、ミノカサゴを食材として利用しようとする試みが始まった。海洋生物学者によるとミノカサゴの身はおいしいという。

 ミノカサゴは日本では昔から食用として用いられており、キューバをはじめコロンビア、コスタリカ、メキシコ、さらには米国といった国々が海の生態系保全のため、同様の試みを始めている。(c)AFP/Hector Velasco