■成功率は70~80%

 人々が経験した怒りの問題の大半は、特別厳しい父親や、親に見捨てられたという感覚といった幼少期のトラウマと関係しているという。

 怒りが「再発」してしまうケースも中には見られるが、アンダーソン氏もアベディアン氏も、セラピーの成功率は70~80%とみている。

 過去に反社会的組織に所属し、有罪判決を受けたこともあるトラック運転手のアーノルドさん(51)は、幼少期に虐待を受けた経験があるという。軽蔑されたと感じると現在も怒りは湧き起こるが、それを抑制する方法をセラピーを通じて学んだ。「もし誰かに手を出せば、刑務所に入ることになる。してやったりという満足感を相手に与えるつもりはない。ましてや手錠を掛けられるなんてごめんだね」と語った。(c)AFP/Veronique DUPONT