【6月1日 AFP】国連難民高等弁務官事務所(UNHCR)は5月31日、今年に入ってから欧州を目指し地中海(Mediterranean Sea)を渡ろうとして死亡した移民の数が、前年同時期と比べて大幅に多い2500人に達したと発表した。

 また、今年1月以降、地中海を渡って欧州入りした人の数は約20万4000人で、同じく前年同時期から急増したという。

 死者の3分の1以上は過去1週間のうちに亡くなった。これはリビア沖で相次いで発生した海難事故によるもので、UNHCRはイタリアに到着した生存者からの情報として、合計で少なくとも880人が死亡したとしている。また、一連の事故では幼い子どもも多数死亡したと伝えられている。

 UNHCRによると、地中海で死亡した移民の数は、昨年1~5月には1855人、2014年の同時期では57人だった。(c)AFP